楽天モバイル基地局のセルセンターマップの見かた

上手くいく場合の使い方

適当なピンをクリックすると、三角形が表示されます。
その三角形の中に基地局がある可能性が高いです。(様々な例外アリ)
下図の例では、星マークのところに基地局がありました。

どうしてそうなるのか?(長文)

典型的な基地局は3方向に電波を出します。
(上空から見た図。灰色が基地局で、ピンクがカバーエリアです。)

このタイプの基地局を理想的なエリア展開で配置するとこの図のようになります
一つ一つのピンクのエリアのことを「セル」と呼びます。

MLS(Mozilla Location Service)は、「セルがこのあたりにある」という情報を集めています。
つまり、セルの中央付近(セルセンター)を表しています。これがMLS地図でのピンの位置です。


基本的には、セルセンターだけ分かるもので、基地局の位置は分かりません。
しかし、楽天モバイルの場合、セル番号が 1-2-3, 4-5-6, 7-8-9, 10-11-12 のグループで1つの基地局になっていることが経験上明らかになっています。 (最近は例外アリ。後述)

1つの基地局に対応する3つのセルセンターが分かれば、その中央付近に基地局があることが推測できます。

こうした背景から楽天モバイルの基地局位置を推測することを支援するため、本ページのMLS地図では、1つの基地局と思われる3つのセルセンターを見つけて三角形を描いています。

本地図(MLSデータ)への貢献方法

Androidでは、Tower Collector というアプリを用いることで、MLSへデータ貢献ができます。
Mozilla純正の Mozilla Stumbler というアプリもありますが、どうも落ちやすいので推奨しません。
なお、iPhone向けにはこれらに相当するアプリは存在しません。基地局番号などの情報をアプリから取得できないためで、iOSの仕様が変わらない限り実現できません。

MLSデータの反映タイミング

Tower Collectorなどからアップロードされたデータは毎正時ごとに締め切り、Mozilla側で集約処理が行われ、十数分で差分データが生成されます。
本ページでは毎時15分に差分データを取り込み、反映しています。
たまに差分データの公開が15分に間に合わないことがあり、その場合は次の処理で取り込まれます
(チキンなので差分データが出現するまでアクセスを繰り返すのは怖い・・・)

うまく三角形にならないケース

電測が進んでない場合

全く電測されていなければ、ピンそのものが出現しません。
「移動中に何となく Tower Collector を動かしている」という程度だと、線路沿い・幹線道路沿いにピンが寄ってしまいます。

2セルだけ分かっている場合

2セルだけ分かっている場合は、2点を頂点とした正三角形を描きます。
推測した方の2辺は点線で描画します。

セル番号が時計回りであることが多いので、そうなるような方向にもう一点の頂点を置くようにしています。
なお、まれに回転方向に例外があります。

セル採番の例外

2021年2月ごろから、1-2-3, 4-5-6, 7-8-9, 10-11-12 のグループになっていない基地局が報告されはじめています。
この図の基地局の例では、セル番号が 6-7-8 のグループになっており、正しく三角形が描けていません。(現地調査の結果、ピンクの丸の位置に基地局があった)


2セクタ、1セクタ基地局

基地局配置計画によっては、地理的要因の影響を受けて2セクタ・1セクタの基地局も存在します。
この場合、当然のことながら三角形になりません。
電測されていなくて3つ存在しないのか、もともと3つ存在しないのかはMLS地図からは分かりません

ピコセル

エリアを補完する目的で、小出力のピコセルが存在することがあります。(なお、普通の基地局はマクロセルと呼ばれます)
ピコセルは1セクタ構成なので、当然のことながら想定通りの三角形にはなりません。
また、ピコセル3つで三角形になってしまう場合もあります。
MLS地図からピコセルを判定する方法はありません

フェムトセル

ピコセルよりもさらに小出力の個人宅向け基地局をフェムトセルと呼びます。楽天モバイルでは楽天カーサがそれにあたります。
楽天カーサはセル番号に13以上が割り当てられていることが多いようです。
楽天モバイルショップ店内にあるフェムトセルでセル番号が1のものも発見されています。



楽天モバイルの基地局を探そうもご参照ください。

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